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一杯のかけうどん

cracksirokuro.jpg


大阪でLIVEを終え、名古屋へ向かう途中、
高速道のサービスエリアで朝食兼昼食をとった

飯を喰って出発する前に点呼をとった

みんな乗ったか?


フッカーが笑って言った

何で(点呼)?ちょっと心配になった?


うん

swirokuro2.jpg



約20年前、俺たちが事務所に入って、
機材車で地方を回り始めてスグの頃だったと思う

まだ、マネージャーやローディーも付いておらず
楽器という楽器も少なく、各自一本づつ位しか楽器も持たず、
アンプも当然持っていなかったので
機材車の後ろの荷物置場には布団を敷いてツアーを回った

布団を敷いた後ろの荷物置場は特等席だった。

そして俺たちは地方へ行く長い道中、
サービスエリアで飯を食う事が唯一の楽しみだった。

俺は次の運転を控えていたので一人大の字になって
特等席で大イビキこいて寝てた。

ふと目を覚ますと車は停止したまま、中には誰も乗っていなかった。

ん、みんなション便でも行ったのかな?

俺もション便したくなったのでトイレへ向かい、用を足したあと、
うどんのツユの匂いに誘われ催眠術にでもかかった様に
うどん屋へ歩いて行き注文した。

"かけうどん"

メンバーはトイレには居なかった

みんな何処に行ってんだ、こんな狭いサービスエリアなのに…

トイレから機材車までの間にテーブルがあったので、
その内ココを通るだろうと思い、俺はうどんをテーブルに置いた

みんなが、俺にこう言うのを期待した


「おお!美味そうね!うどん喰っとうとや?俺も喰いたいな!」


うどん食いの先駆者(せんくしゃ)の俺は


「腹減ってたやろ?ま、一杯いっときな!」


を想像し、余裕をこいて喰ってた

喰った

すすった

飲み干した

ゲップした


あいつ等誰一人戻って来ない


機材車を振り返る


あーっ!

俺はつい大声をだした


さっきまであった機材車がMr.マリックのマジックに
かかったコインみたく消えていた

機材車があったはずの場所を俺は只一人モアイ像の如く見つめてた


放心状態で見つめてた


日が暮れるほど見つめてた


その時その瞬間、俺は只ひたすらモアイ像だった


10分間ほどモアイ像を続けた俺は我に返り

いかん、いかん、コレはあいつ等、俺を脅かす為のドッキリ作戦だな?!
慌てちゃあいつ等から笑われると思い、

よ~し見てろ、こっちが裏をかいて泡吹かせてやる!

ワクワクしながら宝捜しみたくあいつ等を捜す為、狭いサービスエリアを
あいつ等に見つからない様にコソコソと探検した。

トイレ、食事処、クマ無く捜した

木の裏、建物の裏、駐車場、サービスエリア内全部捜した

そして最後に機材車があったはずの場所に辿り着いた



俺様を残してあいつ等は旅立って行ってた

俺は無力だった

一人ぽっちて事に気づいた


案内所に行って迷子の子供みたく泣きながら放送して貰おうかとも考えた

赤い髪のヨウジロー君が迷子になってます、
お友達の方いらっしゃいましたら案内所までお願いします

ぅわ~ん、ダビヂド~、デドゥ~、ガズグゥイ~

バカらしい、真っ赤な頭して言えるかそんな事


その時俺は閃(ひらめ)いた

グローイング・アップの歌詞にもあるじゃないか、

ヒッチハイクで何処へでも~

俺は決めたヒッチハイクでLIVE会場まで乗り込む事を


以前、高校生の時にカズキや仲間達と大型トラックをヒッチハイクした時に
山の上に拉致されそうになった事が頭を過(よぎ)る

その時のトラックの運転手が無線で他のトラックの運転手に言った

ガー、ピ、ピー

只今、小僧がトラックに乗り込みました、例の山小屋連れて行きますか?どうぞ

ガー、ピ、ピー

ホガホガ、フゲフゲ、づれごんで(連れ込んで)ぐだざい、どうぞ

ガー、ピ、ピー

ラジャー、例の山小屋で!

まだケツの青い俺たちは恐怖に駆られ、

すんません!たった今用を思い出しました。
お母さんから魚を買って来てくれと言われていたので、ココで降ります

トラックの運ちゃんは

舌打ちし、他の運転手に無線で伝えた

ガー、ピ、ピー

ちっ、小僧共は降りると言ってますどうぞ

ガー、ピ、ピー

ホガホガ、フゲフゲ、ぎょぶごぅ(強行)じろ、どうぞ!

ガー、ピ、ピー

ラジャー、ではいつもの山小屋で


赤信号になってトラックが止まった瞬間飛び降りた


...


ヒッチハイクは俺にとってあの時の弱い俺へのリベンジだった

俺は映画の主人公よろしく、どでかい敵に向う様に
ゆっくりとした歩行で大型トラックまで歩き出した

トラックの前まで来た時に彼方向うから、今にも止まりそうな
白いポンコツ機材車がユックリまばゆい光を放ち走って来た

雪山で下山できなくなった遭難者みたく俺は大手を振ってアピールした

おお~い!俺はここだ~!
うぉ~い!違う、コッチだ~!

助けてくれ~!

心のなかでは泣きじゃくり嗚咽が止まらなかったが俺は余裕をかまし、

おう、何処行っとったとや?
まぁ、間違いもあるさ、
今後気をつけるように頼むぞ

常に上から目線だった

どうやらあいつ等は俺を見捨てたのではなく、俺がまだ後ろで
大イビキこいて寝ているもんだと思い普通に出発したらしい…

10キロほど走ってタイチローが気付き、路肩に寄せ
ゆっくりバック走行のままサービスエリア迄戻って来てくれた

その間約一時間、

俺はその時、初めてこいつ等の友情を感じた

そしてあの機材車が白馬に見えた最初で最後だった

そして俺たちは次の地へ向け旅立って行った…



フッカーに話したら、大笑いした

機材車の後ろではそんな話はどうでも良いらしく、カズキと20年前からローディとして
手伝ってくれてる荘七が大イビキこいて寝ていた

swirokuro3.jpg
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Re: No title

ありがとう!
今では笑い話やけど、
本当泣きそうになったばい!

Re: ψ(`∇´)ψ

いや、温かいって、鬼やろ?!
1人残すって!
ま、向かえに来てくれたけん
笑い話やけどね!

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Re: 永久を望む!

ありがとう!熱いメッセージ心に響いたよ!
同郷の者かな?
バリバリ九州弁やし(笑)
ただ、メンバー内でもタイチローがいないまま
このままヤるのもどうかなて話やしね。

気が変わって又フラッとやろうって
話が持ち上がるかもね。

前回も東京のみで終わろうと言う話やったし

本当ありがとう!

Re: No title

ありがとう!
確かそうね、岡山や、四国辺りに遠征の頃やったと思うよ!

CRACKは永遠に不滅

最近クラックマリアンにハマってしまいCDもDVDも集めました! 
毎日聴いてます!
こないだの新曲最高でした!
また何年かかってもいいので新曲のみのCDだしてください!
まってまーーーーーーす!
応援してますので.ずっと解散しないでください!

ブログも.めちゃおもしろい!(笑)
山小屋つれてかれてたら.なにされてたんでしょう・・・
目的なんだったのか気になる・・・

Re: CRACKは永遠に不滅

山小屋は小僧と思って怖がらせるためにからかったんだろね
ありがとね!
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